あらすじ:国連サミットに出席するためニューヨークを訪れたワディヤ共和国のアラジーン将軍は、何者かに拉致された。トレードマークの髭を剃られてしまったために彼を誰も将軍だとはわからなくなってしまう。スーパーの店員となって潜伏し、反撃の機会を待つアラジーンだったが、国連サミットに偽者が出席し、ワディヤを自由の国にすると宣言する。アラジーンは自らの独裁者生活を守るため、処刑したはずの核開発のエキスパートと立ち上がる。
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この映画は本当に最低のクズですよ。
わずか90分しかないですし。
その90分間はずっと笑い続けることになります。
下劣で、下ネタばっかりで、映画として粗いところもあり、チンチンをびろーんとするし、小便をぶちまけるし。
ひたすら下劣な独裁者は、ニューヨークで身元不明になってしまいます。元の独裁者に戻るため彼はがんばります。
ところが、女性と出会うのです。
まさかの恋愛映画でした。
アラジーンが初めて愛するのです。民主的な選挙の結果、アラジーンは独裁者に返り咲きますが、愛を知った彼はもはや良い独裁者と化してしまうのです。
差別主義の彼は、愛した女性がユダヤ人だとわかった瞬間、また処刑するのかなと思いきや許してしまいますね。
アラジーン、愛ゆえに変わってしまいました。
なんか残念です。
それと、粗いところは本当に粗いですよ。ビルとビルの間に張った縄を渡るアラジーンが、縄を握っている場面でカメラが切り替わると縄を渡るためにつけていたハンドルを握っていますし。本当に粗い!
あと、この映画は申し訳程度に資本主義と民主主義を批判します。基本的に、下品な映画です。
おそらく近年稀なクソ映画です。あの、一応、褒めてますからね?
良い意味でクソ映画ですからね?