あらすじ:沖縄が舞台。宗教団体「ライフ イズ ビューティフル」の教祖吉野ルイはその晩に出会った女性とドライブに出かけた。無謀な運転をしていると、トンネルでバイクと正面衝突してしまう。女性は意識不明、バイクの青年は死亡した。
教団施設に隠れることとなったルイに3人のボディガードがついた。ルイは命を狙われている。ドライブのときを回想しつつ、ルイは過酷な状況に追い込まれていく。
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変な映画を観てしまったなあ、というのが正直な感想です。
監督のことはよく知らないです。でも、聞いたことのある監督だし、話の内容に惹かれて、観ることにしました。
ドライブでいっしょに乗っている女性が実はルイの命を狙っていました。車中でルイに銃を突きつけます。彼女の妹が教団の中で自殺したことを恨んだための行動でした。
ていうか、なぜ銃を持っているのか。その疑問が私を支配してしまいました。沖縄だから、きっと米軍から流れている武器があるにちがいない、そういう設定なんだと自分に言い聞かせていました。
この事故は映画の冒頭で起こります。ドライブに出たいきさつや、ドライブの途中で何があったのか、それは劇中で少しずつ回想されていきます。
そのドライブの回想、ボディガードたちに守られつつ過ごすルイの姿が映画になっています。
ルイの家族は皆教団に関わっていて、ルイの姉が信者集めをがんばり、母親が裏でルイや姉を操り、ルイの兄はよくわからない存在です。この家族はなかなかいい感じで狂っています。
母親は、教団を解散させたいと言い始めたルイを殺して、姉の子供を新たな教祖にしようとします。殺害をボディガードに依頼します。
ボディガードたちは殺害をためらいます。
ルイがボディガードたちを食事に誘います。ルイは薄々、母親に消されることを感じ取っていたのでした。その食事の席で、ルイは突然銃を取り出し、ボディガードのひとり、一番若い奴を殺害、そのあと、残りの2人と撃ち合います。
ルイは逃げますが、海で殺されるのでした。
さて、銃撃戦なのですが。かなりの弾数にもかかわらず、お互いに当たらないのです。至近距離なのに。ボディガードはプロのはずですが、目の前のルイを撃ち殺せません。
その前に、教団施設にいるルイが謎の男に突然銃撃されます。そのときも至近距離で、6発くらいが発射されました。ところが、1発も当たりませんでした。その男は見た感じがプロなのに。
どういうことなのでしょうか。
教団は、よくあるインチキ教団なのですが、まさかルイは本当に不思議な力を持った人間なのかなと思い始めました。
でも、最後には撃たれて死にます。
よくわからない、妙な映画でした。
ボディガードたちは、雇われたときルイに何かあった場合法的に訴えると言われていました。法的? 銃をバンバン撃ったのに、法的に訴えることができるのでしょうか。そういうところもよくわかりません。
なんだかなあ。
藤原竜也、松田龍平、北村有起哉、みんなの演技はよかったのですけど、沖縄を舞台にした映像も美しいのですけど、いかんせん、この銃のある世界が受け入れられませんでした。