あらすじ:プロのサーファーを目指す少女ベサニー。ある日、サーフィンの練習中に、片腕をサメに食いちぎられる。奇跡的に命を取り留めたが、彼女はそれ以来片腕となった。それでも、彼女はサーフィンをあきらめずにプロを目指す。
これは実話である。
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ベサニーは強い女の子でした。それはそれは、とても強い女の子です。その上、環境に恵まれています。周りの人たち、家族や友人は皆良い人たちばかりです。
たまにはこういう映画もいいものですよ。安心して観ていられますから。
腕を失ったにもかかわらず、ベサニーは落ち込みません。サーフィンをあきらめないのです。サーフボードに乗ります。さらには、大会にも出ます。大会で散々な結果になってもあきらめないのです。家族の支えもあります。
片腕サーファーですからマスコミに追いかけられます。すると、いつの間にかベサニーのがんばる姿に心を打たれた大勢の子供たちが彼女の応援をはじめるのです。
あまりにもできすぎた物語です。
スマトラ沖大地震でタイのプーケットは巨大津波に襲われます。ベサニーはボランティアとしてプーケットに行き、海を嫌いになってしまった子供に再びを海を好きにさせます。
こんなことまでやってのけるベサニーは無敵です。
ここで名台詞。
「愛は津波より大きく、恐怖に打ち勝つ」
某宗教映画ファイナルジャッジメントに聞かせてやりたいですなあ。ファイナルジャッジメントの主人公だってそりゃあそれなりにがんばったかもしれませんけど、ベサニーのほうは実話ですからね。現実に、不幸のどん底の人々を救いましたし、大勢の子供たちに夢を与えました。あっちの宗教映画にそんなことができますか。
すみませんね、ソウルサーファーとファイナルジャッジメントを比較してしまいまして。比較すべきではありませんが、同じ日に観てしまったのですから、許してくださいよ。
そんなソウルサーファーですが。
2点だけ、ツッコミを入れさせてください。
プーケットでは英語が通じるのですか? ベサニーなどアメリカからのボランティアがプーケットに行き英語だけで会話していました。そういう、どこに行っても英語を話そうとするアメリカ人が嫌いですけど、プーケットの現地の人々も英語で話しかけられて平然としています。ペーケットは英語がよく通じるのでしょうかね。
あと、サーフィンね。
サーフィンという競技がいまいちわかりません。大会の場面では技を競い合っているのですが、どういうところがどの程度の点として反映されるのかわかりにくかったです。
なので、私の場合、映画のサーフィン大会よりも、大会に向けて練習する姿に感動していました。
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その後、ベサニーはどうなったのでしょうか。なんと、プロになってしまったそうです。ベサニーは本当に完璧な女の子ですよ。挫折しても難なく立ち上がる力強いその姿に、心を奪われます。