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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ジョン・カーター」を観てきた感想(ネタバレ)


あらすじ:1881年のニューヨーク。大富豪ジョン・カーターテイラー・キッチュ)が謎の失踪を遂げる。しかし、愛する妻と娘を失って以来、他人とのつき合いを絶ってきた彼は、唯一心を許していた甥エドガー・ライス・バローズダリル・サバラ)に一冊の日記を残す。そこに記されていたのは、想像を越えた体験談だった。家族を亡くし、生きる意味を見失っていたジョン・カーターは、不思議な現象によって未知の惑星バルスームに迷い込んでいたというのだ。しかし、地球を凌駕する高度な文明を持ったこの星は、全宇宙を支配しつつあるマタイ・シャン(マーク・ストロング)によって滅亡の危機に瀕していた。地球上でも強靭な意志と身体的能力を誇っていたジョン・カーターだが、重力の異なるバルスームでは桁違いの超人的パワーを発揮。ヘリウム王国の王女デジャー・ソリス(リン・コリンズ)や彼女に忠誠を尽くすカントス・カン(ジェームズ・ピュアフォイ)、サーク族のタルス・タルカス(ウィレム・デフォー)など、バルスームの民たちと心を通わせてゆく。その一方で、ソダンガ王国の王子サブ・サン(ドミニク・ウェスト)はマタイ・シャンに操られ、ヘリウム王国を滅ぼそうとしていた。滅亡の危機にあるバルスームを救うことが、自分に課せられた使命であることに気づくジョン・カーター。しかし、妻と娘を救えなかったという無力感が、戦うことを躊躇わせていた。だが、マタイ・シャンの無慈悲な攻撃にさらされるバルスームの惨状は、彼の中に新たな感情を芽生えさせる。それは、愛する者を二度と失いたくないという強い思いだった。

 改心してみせたサンとデジャーは結局、結婚することになりました。しかし、実はサンは操られたままであり、ソダンガがヘリウムを襲撃するのです。そこへサーク族を率いたカーターが乱入して結婚式を止めます。「その結婚、ちょっと待った!」という感じです。サーク族とヘリウムの勝利という形になりますが、マタイシャンは逃げてしまいました。
 マタイシャンによってカーターは地球に戻されてしまいます。それからカーターは壮大な罠をマタイシャンに仕掛けます。その罠というのが、映画の最初のカーターの死です。それは死んだふりでした。甥のバローズを使ってマタイシャンをおびき寄せ、殺害に成功するのです。カーターは再びバルスームに戻ります。

 3部作の1作目なのですね。知りませんでした。
 あまり期待していなかったのですが、そんなに悪くなかったです。2時間半ある長い映画ですが、それほど長さは感じなかったですし。アクションに目新しいものはありませんが、原作を知らない私は、このあと物語がどのように展開するのか気にする程度には映画の進行に引っ張られました。
 カーターが強すぎます。地球よりも重力の小さい火星とはいえ、そこまで強くなりますか。でも、これくらい強くないと、勝てませんよね。
 まさかの見どころはカーターに従うようになる“犬”の存在です。その名はウーラ。見た目はキモいんですけど、足がめちゃくちゃ速い(どのくらい速いかというと、階段を1階から3階まで上がるのにおそらく1秒かかっていない)、とにかくカーターにつき従う、見た目が全然犬じゃないけどしぐさが犬そのもの、ということで。原作ではどのように描かれていたのか気になります。
 観る前から気になっていたことがありまして。おそらく言語が異なるだろうし、どうやって意思疎通していくのだろうと思いました。すると、サーク族に捕まったカーターが液体を飲ませられます。そのとき、サーク族の生まれたばかりの子供たちも飲ませられていました。飲んだカーターと子供たちは苦しみます。そのあと、カーターは相手の言語を理解できるようになったし、バルスームの人間たちもカーターの言葉を理解します。なるほどなー。
 笑ったところもありまして、サーク族の部隊を率いたカーターですが、敵であるソダンガ軍はカーターの予想しない場所にいて、そのときサーク族の王がカーターの頭に突っ込みを入れます。漫才みたいに後ろから頭をはたくのです。クスッとしました。
 残念なのは、ヒロインがかわいくなーい。きれいでもなーい。ゴリラみたいです。
 ただ、最も気になったのは飯を食べる場面が一切なかったことです。この星の住民の食事とはどういうものなのか、それを見せてくれたらもっと良かったかもしれません。