やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

長期停止処分者講習(免停講習)をがっつりと

 以前、免許停止になっちゃいましたとお知らせしたと思います。
 このたび、ついに長期停止処分者講習を受けてきたので、どんな感じだったかお伝えします。
 これまでのあらすじ:法定速度60キロの某国道でねずみ捕りに引っかかる。片側2車線の右車線を走行中大勢の警察官が飛び出してきて停車。56キロオーバー。12点。免停90日。それから、約20日後に県警本部で聴取約1時間を受けた。県警本部へ行くまでは運転してもよい。県警本部で聴取を受ける日から90日の免停が始まった。県警本部の聴取から8日後、裁判所で略式裁判を受ける。これもだいたい1時間で終わるが、受付をいかに早く終わらせておくかによって順番が変わってくるので注意。8万円の罰金を払う。払えない場合、労役が待っている。

 職場まで自転車と列車とバスを乗り継いでいく日々を送っています。こっちは田舎ですから、生活は自動車がないとたいへんですよ。通勤時間は自動車を使った場合の2倍以上です。もともと職場が遠いので、ますますたいへんです。
 さて、停止期間を半分にするための長期停止処分者講習の日がやってまいりました。ちなみに、この講習は強制ではありません。都道府県によって内容と金額が変わるみたいです。私の場合、2日間の長期停止処分者講習のために27600円を払いました。我が県の場合、運転免許センターが会場になります。
 事前にネットでどんな内容なのか検索していきました。都道府県ごとに内容がちがうということを知らなかったので、検索した内容とちがっていたことに少しだけ困りました。
 今月から講習の費用が変わりました。安くなったのですが、聞かされていた金額とちがうから文句を言う人がいました。
 朝8時40分、講習を受ける人の受付が始まりました。長期講習や短期講習によって教室が異なるようです。受付のあと、9時から講習がどういうものなのか説明が始まります。2日目の最後に考査があって、点数によって停止期間の短縮日数が決まります。あとは、受講態度と遅刻も点数に関係するので注意が必要です。講習で寝たらもちろん減点です。眠くなるような講師だったらもはや減点の嵐でしょうけど、話し上手な講師だったので安心です。
 考査は40点満点。
 優:36点以上(停止期間90日の場合45日に短縮)
 良:30〜35点(停止期間90日の場合50日に短縮)
 可:21〜29点(停止期間90日の場合55日に短縮)
 2日間の講習では名前を奪われます。番号で呼ばれます。私は10番です。2番の人が年配のおっさんなのですが、いちいち講師の話す内容に反応して質問したりするのでうるさかったです。私は、相手が警察官であり権力なのでひたすら沈黙しようと心に誓っていました。
 このときは19人出席、男性16、女性3でした。ここにいる人たちは停止期間が90日以上です。裁判所で話しかけてきたおっさんもいました。
 9時40分、適性検査の始まりです。これは、点数に関係ありません。それを知っていた私は全然やる気無しでした。適性検査の内容は、できるだけたくさんの三角形を書く、引き算、性格判断などです。ほかの人は点数にかかわると思い込んでいるから必死ですよ。6番の人が次のページがあることを知らなかったので怒っていました。
 10時40分、教本を使った講習が始まりました。教本に書いていることをひたすら読むのではない進め方なので眠くなりませんでしたが、3番のおじさんがけっこうピンチでした。
 講師の話している内容に考査の中身が含まれているはずです。しかし、講師は「ここが考査に出る」とか言ってくれません。私はだいぶ困りました。
 教本を使った講習の途中も、2番が「黄色で捕まって、文句言った」とか言うんですけど、どうでもいいです。だまってほしかったです。
 12時、昼休憩に入りました。近くの中華そば屋で食べました。前から気になっている店でしたが、好きな味だったので大満足です。同じ講習を受けている人も何人か入っていました。
 13時、遅刻者無し。午後の講習が始まりました。教本を使った講習の続きです。考査に出るところはどこなのか、かなり注意を払っていたのですが、それがつかめないまま講師のおしゃべりが続いていきました。
 運転していると、どこに危険が潜んでいるのかわからないものです。この講習でもどこが考査に出るのかわかりません。出題ポイントがつかめません。
 さて、教本にはイラスト3択問題がいくつか載っています。たとえば、青信号を直進しようとしているが前車のブレーキランプが点灯、どこに注意すべきかという問題です。ABCの3択なのですが、ものすごく迷いました。どれが正解なのかわかりません。常識的に考えたらすぐにわかりそうなものなのですが。実は、答えはひとつではなく、2個かもしれませんし、3個すべて正解の場合もあるそうです。だから、迷ったんですなあ。
 教本はとうとう最後まで終わりました。
 15時30分、講習によくあるVTRの視聴です。死角があるから運転中は見たつもりじゃなくてしっかり見ようね、という内容でした。永井一郎のナレーションです。
 16時、1日目が終わりました。

 2日目、9時開始です。遅刻者無し。
 10時10分、シミュレータです。ゲーセンにありそうなものです。ネット検索したとき、シミュレータは考査の点数にかかわるとのことだったのですが、かかわらないそうです。このあたりも都道府県によってちがうのでしょうか。
 私の場合、1回目のコースで衝突してしまったので、あまりにも慎重にしてしまったために時間内に目的地に着けず判定不能だったりしました。
 11時10分、実車です。運転免許センターのコースを運転します。ATを希望すればAT車を用意してくれますのでご安心ください。
 コースが長すぎて、覚えることができませんでした。教官に「次どこでしたっけ」と5回くらい尋ねました。この実車でもネット検索によると点数に関係するとのことでしたが、今回も関係しないのでした。安心したものの、めちゃくちゃ緊張しました。おかげで発進時にミラー調節を忘れました。
 昼休憩では、8番が「家と土地を担保にいれる」とか重い話をしていました。
 13時、CRTです。これは反応速度の測定をするものです。赤が点滅したらペダルを踏む、二重線の間にハンドルを回して線を入れるなどです。これも点数に関係しません。
 14時、ついに考査です。
 出題の内容は、○×問題36問、イラスト問題2問です。○×は「高速道路での追突原因は速度超過と脇見が主な原因である」「免停と免取のちがい」「二輪と原付の視野について」「特定違反と一般違反のちがい」などでした。これらは、教本に載っていることでしたので、やはり講習はしっかりと聞いておくべきでした。
 14時40分、またVTRです。交通刑務所に入っている人の話でした。
 15時10分、面接です。この面接で、適性検査、シミュレータ、実車、CRTの結果を聞かされます。ほかの人は教官から具体的な注意をされていたのですが、私の場合は具体的な注意がありませんでした。
 56キロオーバーという違反なのに、実車では全然速度を出さなかった、CRT反応速度では遅い(いわゆるトロいってやつです)、シミュレータは判定不能、適性検査ではまじめな性格という結果です。
 教官は「あなたという人間がわからない」とか言ってましたけど。「安全運転してくださいとしか言いようがありません」とのことです。
 面接で順番を待っている間にまたVTRを見せられました。講習ではおなじみの永島敏行が出演しているビデオでした。さだまさしの歌とともに。
 全員の面接が終わったあとで、ようやく全員に考査の結果が配られました。私の場合は90日が45日に短縮ということで、どうやら考査は優だったようです。
 27600円払って停止期間を半分にするという納得のいかない講習が終わりました。
 安全運転協会の汚い商売だと思いますが、相手は権力なのでしかたありません。停止期間を短くする必要がない人は、受けなくてもいいですし、そもそも免許停止にならなければいいだけです。
 みなさん、私みたいにならないように安全運転でいきましょう。信号のない横断歩道に歩行者がいたら一時停止しましょうね。