退屈な映画でした。はっきり言って面白くないです。
頭のいっちゃってるドラゴンタトゥーの女と、裁判で負けた記者が40年前に行方不明となった女性を捜索するお話ですが。原作があって、舞台となったスウェーデンではドラマ化されていて、もともと映画化されていて、今回はハリウッドでのリメイクとなるわけですね。監督は「セブン」「ソーシャルネットワーク」などなどでおなじみのデヴィッドフィンチャーです。
ソーシャルネットワークはかなり面白かったんですが。
もちろん、オープニングは移民の歌をカヴァー?したもので、しかもめちゃくちゃ美しいものでした。オープニングだけなら、今年最高なんじゃないかと思います。真っ黒な液体が全身を包みこむなんて、すばらしいじゃないですか。
さて、リズベット(ドラゴンタトゥーの女)が強姦されてしまうわけですが、そのあとでミカエルとエッチしたのが意味わからんかったです。このことについて、友人に「強姦されているにもかかわらずなぜエッチできたのか」と、訊いてみたところですね、そのあたりのタガがはずれている女の子であることを表現しているそうでして。ちなみに、このエッチシーンでは思いきりモザイクが入っておりますのでご注意ください。
あとは、行方不明になった女性の事件は、実は二つの事件が絡み合っていて、犯人はとても身近な人間で、追いかける側であるミカエルのすぐ傍にいて、行方不明女性も実はミカエルと会っているという。あまり斬新ではないし、驚愕するほどのことでもないラストでした。
男が女を強姦して、残虐な殺し方をして、セブンみたいなことをやっていますけど、原作があるからこそ斬新ではなかったです。どこかで見たことがあるような展開だったと思います。
ミカエルにつきまとう猫がめちゃくちゃかわいいです。それだけに、猫がバラバラ死体となって発見されたときは観てるこっちも発狂しそうでした。
見どころとしては、リズベットが強姦した男に復讐する場面です。観てるこっちも痛々しい状態になります。目を背けるほどですのでご注意ください。
最も気になる点は、行方不明女性ハリエットとリズベットがそっくりだという点です。作中でハリエットの写真が何度か出てきますけど、リズベットとそっくりだと思うのです。この点については作中で触れられることはありません。偶然なのか、そっくりだと思っているのは私だけなのか。だれか、私に同意してください。
今回の映画は三部作の第一部ということで、続編があります。第一部としては事件はきれいに幕を閉じます。続編を観ないと事件の結末がわからないということはありませんのでご安心ください。それでは次回までしばらくお待ちください。