やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ペントハウス」を観た感想

http://penthouse-movie.com/

あらすじ:マンハッタンの超一等地にそびえ立つ全米一の最高級マンション『ザ・タワー』の管理マネージャーであるジョシュ(ベンスティラー)にとって最上階のペントハウスでクラス大富豪ショウは最もVIPだ。しかしある日、ショウは20億円の詐欺疑惑でFBIに逮捕される。タワーの使用人たちの全財産も騙し取られていたことが発覚。だが、ジョシュはこの窮地を一発逆転するアイディアを思いつく。それは、ジョシュが隠し持っているとされる莫大な現金をペントハウスから盗む出すというものだった。使用人たちの中から仲間を見つけて、計画を進めていこうとするが。
 結論から言うと、かなり面白いです。
 物語はトントンと進んでいきます。飽きません。
 計画は当然うまくいくはずもなく、次から次へと困難に当たります。その困難を無理やり乗り越えるようなことはありませんし、物語は計算されていてきれいに運ばれていくように見えました。
 盗みのプロが集まっているわけではありません。それぞれができる範囲のことをやるだけです。奇跡もないし、偶然もない、なかなかうまくできた作品だと思います。
 まあ、金庫破りのプロが偶然現れるのは引っかかるところではありますが。とはいえ、それも米国最下層が集まる使用人仲間だからこそなのではないかと言えば、それまでです。舞台設定がうまいのでしょう。
 盗みは罪だという点にも注目すべきです。そこはしっかりと償うことになります。このへんも良いオチ:結末だったのではないでしょうか。
 ジョシュとFBI女性捜査官の関係が発展するのかどうかもなかなか面白い見どころでした。なるほど、そういう終わり方だったか、と。安易ではありませんでした。
 ただの娯楽作で、注目されていないような気もする作品ですが、なかなかの良作ではないでしょうか。おすすめです。