コンテイジョン Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2012/02/16
- メディア: Blu-ray
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コンテイジョンとは、Contagion、接触伝染という意味だそうです。マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットなどが出演しています。
あらすじ:正体不明のウイルスがわずか数日で世界に広がる。そのウイルスは人類史上類を見ない致死率20%の殺人ウイルスだった。接触しただけで伝染してしまう。この事態に立ち向かう米国CDC(アメリカ疾病予防センター)や家族をなくした者たちの140日間を描いた作品。
まずは結論から。面白かったです。
永遠と重い空気が張り詰めています。作中、2日目・3日目・4日目……という表示が出て、事態の経過を追う形になります。ちょっとドキュメンタリーを見ている感覚に囚われました。
映画は2日目から始まります。香港から帰ってきた妻(マットデイモンの妻)が自宅で突然倒れて病院に運ばれます。病院で死亡、そしてすぐに息子も亡くなります。そこから爆発的に感染が拡大します。ロンドン、東京、シカゴ……
作中ではウイルスによる恐怖ともうひとつ、情報の伝達による恐怖の拡大も主題となっていました。ジュードロウがフリー記者なんですが、CDC関係者に接触して情報を集めるものの、自身のブログで明らかに根拠のないデタラメを書きます。それが社会の混乱につながっていました。
ジュードロウはレンギョウが特効薬だとして発表、瞬く間にレンギョウが不足し、奪い合いにまで発展していました。ちなみにレンギョウは実在しています。
このジュードロウが原因の混乱ですが。作中でも彼のブログが原因だとしてネットが悪者になっていました。フェイスブックやツイッタの名前も出ます。ただ、ネットの肩を持つような言い方になりますが、彼もあくまで記者なんですよね。しかもけっこう信頼されている記者なんですよ。作中では討論番組に出演していましたし。
ジュードロウのブログは1200万人もの読者がいるんですね。そんな影響力のある人が特効薬なんか発表したらダメに決まっているでしょうに。
ということは、ネットが悪いのではなくて、発言に影響力のある人間がネットなりテレビなり手段を用いてしまえばいくらでも混乱を招くのでしょう。この映画は、私なりにマスコミ批判をしてるんじゃないかと捉えましたけど。
この映画を観ていて思ったのは、ウイルスより人間が怖いという点です。ウイルスよりもマヒした市民社会で起きる暴動や強盗や略奪や誘拐のほうが怖かったです。
あと、電車やバスの手すりや職場のドアノブとかが気になりはじめますよ。注意してくださいね。
はい、怖い映画でした。