やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「カウボーイ&エイリアン」を観た感想(ネタバレ)

 あらすじ:西部時代、アメリカのどこか、荒野で突然白人男性(ダニエルクレイグ)が起き上がる。脇腹に謎の傷、右腕に謎の金属腕輪。そこへ三人の男が馬に乗って登場、白人男性を町へ連れていこうとするが、白人男性が反撃、三人を一瞬で殺害する。男は町へ行き、多くの住民と会う中、町を牛耳るドルハイド(ハリソンフォード)の息子が住民を誤射、男もどうやらかなりのお尋ね者:ジェイクらしくて保安官によって息子とともに牢屋にぶちこまれる。ドルハイドが町へ戻ってきたところで、飛行物体が襲撃してきて町は混乱する。男の腕輪が始動して飛行物体のうちのひとつを叩き落とすが、住民の何人かが誘拐された。ドルハイドはジェイクとともに、飛行物体を追うこととなる。
 西部劇とエイリアンによる地球侵略を融合させた映画として、こいつはまたキワモノが来たなあと期待していました。それに、『アイアンマン』のジョンファヴロー製作ということでますます期待するではありませんか。
 ふたを開けてみれば、うーん。この先、ネタバレ注意。
 今年はエイリアンによる地球侵略が多かったですね。今回のエイリアンは、単なる先遣部隊、調査団でしかないようです。そうでもなけりゃ西部時代の、しかもド田舎の住民が勝利できるわけないですから。
 それで、エイリアンの目的というのは、『金』なんですよ。ゴールド。なぜ必要なのかについては明らかになりませんでしたが、宇宙船のエンジンに吸い込まれているような描写があったのでもしや燃料!?
 エイリアンの姿もまたブッ細工ですなあ。たまにはかっこいいエイリアンが攻めてきても良いのではないでしょうか。西部時代の人類をなめすぎていたようで、当時の人々に、しかも百人未満の勢力にやられてしまうという有様です。十分な警戒はどんなときも必要ということです。
 さて、ダニエルクレイグ演じるジェイクの正体は何なのか、というところも大切なところです。記憶を失っていて、何者なのか思い出せませんが、ドルハイドはジェイクによって自分の駅馬車を襲われたと主張していますが。正体は盗賊の頭でした。悪い奴だったんですねえ。でも、がんばってエイリアンを倒して誘拐された人々を助け出したから、過去のことは水に流しますという終わり方でした。
 この作品の良いところとしては、キャストが豪華で人物描写がしっかりしている点です。
 でも、気に入らないところが多々あります。
 まず、ヒロインであるエラの正体ですよ。家族をエイリアンに殺されたといってジェイクたちとともにエイリアンを追跡します。それで、エイリアンによって殺害されてしまうのですが、「おー、死んでしまうのか。活躍しなかったなあ」と思いきや衝撃的な復活を見せてきました。ネイティブアメリカンによってエラの遺体が炎に捨てられます。すると炎の中から全裸で出てくるんですよ。びっくらこいたね! 映画は終始シリアスだったのに急にファンタジーになったんですから。正体は、エイリアンでした。星を彼らによって破壊されて地球へやってきたのだそうです。なんだそれ。
 次に、ジェイクがエイリアンと戦うために戦力集めに行ったところです。彼が頭をやっていた盗賊から抜け出したという過去がありまして盗賊から悪い印象を持たれていました。しかし、そんな盗賊をいとも簡単にあっさりと説得して自分の戦力としてしまうのです。盗賊ども、どうしてそんなにあっさりと説得されてしまったんだ。しかも、この盗賊たちがエイリアンとの戦闘で自己犠牲の精神を出していましたし。すんげえ悪い奴らのはずなんですがねえ。
 次に、町を牛耳るドルハイドの息子です。こいつが悪い奴で、父親の権力を利用して住民から金をむしりとるのです。そんな奴が改心する場面もなく、なぜか最後に良い奴になっているのですよ。いやいや、おかしいだろ。
 西部劇としては王道を行きつつ、そこにエイリアン襲撃を足してみたというこの作品、どうなんでしょう、あまり良い印象がありませんよ。国全体に及ぶようなとんでもない襲撃というわけでもなく、規模はとても小さいですが、それは別に問題にするところではありません。ただ、おかしいところが目につきます。また、西部時代にエイリアンが来たという設定ながらシリアスでしかないし、もっと何かほしかったですなあ。