やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「サンクタム」(3D吹替)の感想

 本来ならば日本での公開は4月22日だったはずの「サンクタム」は地震への配慮から公開延期となり、9月16日公開となりました。私は9月16日初日に行ってきました。レイトショーで平日とはいえ、劇場内のガラガラに少々がっかりです。
 内容はいたって簡単、前人未到の洞窟(実在する大穴)の探索を行っていた集団に襲いかかる危機、脱出困難な状況で一人また一人と減っていく過酷な状況を映画化したものです。
 まず冒頭、パプアニューギニアの密林をヘリで飛行するシーンからです。ここでの3D効果がすばらしいですよ。これはIMAXで観たかった! 絶対にこの映像はすごいです。ただ、私は3D映画を観たときいつも同じ感想を書いているのですが、後半になると3Dがしょぼいなあ、という。この映画でもだんだんしょぼくなるのです。これってたぶん目が慣れてしまっているのではないかなと思うのですが。とはいえ、この3D効果は本当にすごいのでぜひ映画館で体験してください。
 内容は先ほど書いたとおりいたって簡単ですが、洞窟に閉じ込められたという状況、脱出可能なのかどうかさっぱりわからない文字通り息詰まる場面が永遠と続きます。そんな中で人物たちの心が乱れていき、死んでいくのです。これは心臓をつかまれるような苦しさにまみれています。そんな中で、関係の悪い父子がいるわけですが、その関係が改善されていきます。死んでしまう人物、父子の関係、この辺はハリウッドの王道かなと思う話の進み方でした。
 父子の周りの人々の心が壊れていく様子は洞窟という状況だからこそでしょうね。理解不能な行動を取ってしまう場面もあったり。
 映像と人物の行動に私の心も乱されっぱなしでした。
 サンクタムは映画館で、できればIMAXで見ましょう。