やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」(3D日本語吹替)を観てきた

 3作目、そして最後ということで、見てきました。某ジェームズキャメロン監督が、金でもつかまされてしまったのか知りませんがこの映画の3Dを宣伝していましたけど、まあ、ところどころ「おお」というところはありました。破片とかが飛んでくる場面でちょっと体を避けようとしてみたり。映像はたぶんすごいです、はい。
 ただ、しかし、どうだろう、編集がおかしいと思います。ひどくブツ切れなんですよ。それを無理やりつなげている感じです。
 前作、前々作で死ぬほどがんばって人類を救ったサムが映画冒頭でとてもつらい状況にありました。ここはちょっと個人的に同情するかな。人類を救った彼に今度は人類が救いの手を差し伸べてあげてくださいよ。まあ、でもめっちゃきれいな彼女に食わしてもらってるみたいだし、いいんじゃないですか!
 シカゴの戦闘シーンについて。あるビルに絶対に破壊しなければならないものが取り付けられいますからそれを破壊するため人類側ががんばります。ネストの部隊がオプスレイ(ヘリみたいな航空機)から飛び降りて奇襲を仕掛けようとします。滑空可能の特殊な服で空を落ちていくわけですが、彼らを護衛するものもなく、ディセプティコンの飛行兵器のかっこうの餌食になってしまいます。かなりの戦力が損なわれてしまいました。それで、着地して、そのあとで水中から現れた別働隊(シールズらしいよ)と合流します。ええーっ! 別働隊は水中を安全に進んできたんですか! じゃあ、ネストはバカじゃん! しかも、これだけの被害を出しつつたどりついた場所が目標からけっこう遠いみたいなんですよ。目標と着地した彼らの間には川があって、渡れないという有様なんです。何のために被害を出しまくって空から侵入しようとしたのか意味がわからなくなります。敵はシカゴの地理を知らないはずで、アメリカ軍はシカゴの地理くらいよくわかってるはずなのですから地の利を生かせよ!
 オプティマスのトレーラーが離れ離れになってしまい、オプティマスが困る場面があります。トレーラーはオプティマスと合体して空を飛べるらしいんですね。すると、ほかのキャラたちの場面のあとでいきなりオプティマスが空から登場します。いつの間にトレーラーを取り戻したのか、ブツ切れ編集のせいでポカンとしました。そういう感じの、ブツ切れがほかにありまして、ううん、なんだかなあ。
 ディセプティコン側のリーダーだったはずのメガトロンもかわいそうなことになって、最後はサムの彼女の口車に乗ってしまったり、なんだかなあ。ディセプティコン側は頭悪いなあと思います。メガトロンは前半ではしっかりと指揮をしていましたし、部下たちもメガトロンにしっかりとついていましたがいつの間にかメガトロンがフェードアウトしています。あと、人間側のえらそうな女性上司が活躍するのかと思いきやそうでもないし、人間側のドラマもしっかり描かれているものだからなおさらこの女性上司の活躍の無さが気になりました。ブツ切れの編集と、バランスの悪い描かれ方をしているキャラたち、引っかかるところの多い映画でした。
 今回の新キャラのレッカーズがめっちゃかっこいいです。山盛りの武装がクールです。シボレーがメルセデスをこれ見よがしに破壊する場面がありますけど、何か怨みでもあるのかなと思いつつメルセデスはこの映画を見てどう思うのか気になるところです。
 3Dの欠点だと思う、メガネなどによる「明るさ不足、暗さ」は気になりませんでした。このへんはしっかりできていたのでしょうね。オートボットたちなどの動きとかすごかったですし。
 以上です。