やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「劇場版神聖かまってちゃんロックンロールは鳴り止まない」を観てきた

http://www.kamattechan-movie.com/
 5月21日、徳島から神戸まで出向いて観てきました。アートビレッジセンターというところでして、なんと座席がパイプイスでした。
 ラジオ番組であるウイークエンドシャッフルのシネマハスラーでこの作品を生み出した入江監督を知りました。入江監督作品「サイタマノラッパー」を以前観たときは号泣しました。それで、今回の劇場版かまってちゃんも期待したわけです。でも、サイタマノラッパーは良かったけど劇場版かまってちゃんも良いとは限らないだろうという不安もあって、できるだけ期待しないようにしていたのですが。この劇場版かまってちゃんも良いねっ!
 サイタマノラッパーは才能のないダメ人間たちを描いたものでしたが、かまってちゃんでは才能のある人たちを描いているんですね。前半では、「こいつらときたら好き放題生きてて家族や周りに迷惑かけてる困った人たちだな」と思っていたのですが、だんだん応援したくなるんですよ。将棋のプロを目指す少女とパソコン坊主、多くからは理解されることなく孤立しているようでも、彼らには居場所があって、その居場所には大勢の理解者がいるのです。パソコン坊主の場合は自らがんばって理解者を作った感じですが。
 応援ソングなんてクソだったりするようですが、少女やパソコン坊主のことを応援したくなりますよ。将棋仲間のじいさんから「負けたらゼロからやり直せばいい」と言われた少女、その瞬間私の涙腺が緩んで、そのあとずっと緩みっぱなしでした。才能のある彼らを応援したくなる、そんな映画です。
 神聖かまってちゃんとはロックバンドのことです。実在します。実在する彼らが本人役で出てきます。そのマネージャーであるツルギさんも本人役で出てきます。シネマハスラーでは良い演技をしているよのことでしたが、本当に良い演技しますねえ。うまいというわけではないけど、彼が困った表情をするとこっちも「困ったなあ」となります。
 それにしても、将棋に対する意識ってこんなもんなんですかね。だいぶ良く思われていないご様子ですね。世間ではこんなものなのかな。とにかく、才能ある人たちはその才能を大いに伸ばしてどうか大成してほしいなと思える作品でした。
 残念な部分としては、映画館が悪いのかもしれませんが、かまってちゃんのライブでボーカルのの子(の子という名前ですよ)が何と歌っているのかあまり聴き取れませんでした。聴き取れていたら号泣していたかもしれません。映画館で知らない人といると、号泣などはちょっと無理かな。涙腺は緩んでいたし、映画が終わってもしばらくの間胸熱状態が続いていましたけどね。良いものを観たなあという感じで。
 入江悠監督にもどうかもっともっと良い映画を作ってほしいし、活躍してほしいなと思える映画です。最後に、ipadが活躍していました。なるほど、そう来たか!と。うまい具合にipadのアプリを使いましたね。