やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

マチアソビvol.4をがっつりと完結編

 最初におことわりですが、この完結編ではマチアソビについて触れておりませんのでご注意ください。
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 ポッポ街を出たあと、マルキと駅へ行きました。改札口には向かわずに急に立ち止まったのでした。それで、真剣な表情で私を見つめてきましてね。マルキ、本名岩瀬川姫透(いわせがわきすか)は言ったのでした、「いい加減目を覚ましなさい。私は存在しないの。君はずっとひとりでマチアソビを遊んでいたんだよ」え、何を言っているのでしょうか。「じゃあ、もう消えるから。やくもとうずしおをがっつりとでマルキの部分はフィクションです、ということをちゃんと言うんだよ。わかった?」彼女は岡山へ向かう列車には乗らずに消えたのでした。霧のように……。
 というわけでね、言い訳を始めさせていただきます。今回のマチアソビvol.4をがっつりとレポートは3割くらいというかマルキこと岩瀬川姫透の部分はフィクションです。マルキは存在しません。私はずっとひとりでマチアソビを遊んでいました。てへへ。マルキ以外の部分はすべて事実ですのでどうかお許しください。岩瀬川姫透とは、私の小説のオリジナルキャラでして、今回のマチアソビで傍に彼女がいるというテイでずっと行動させていただきました。(となりにいるテイで。いるテイで。)と自分に言い聞かせながら、こんなとき彼女なら何て言うかなと考えつつ動いていました。
 マルキこと姫透の発言は私の発言の部分が多いです。たとえば1日目の阿波踊り会館まで道案内した女の子ふたりとの会話など。完結編の姫透との別れ方については3日目の朝に考えておきました。
 また、3日目後編のマルキとの長い会話についてですが。新町川ボードウォークに行き、屋台の裏に座ったのは本当です。そこで見知らぬ男女の方とお会いいたしまして、話しかけれらました。その方たちにビールをおごってもらったのです。村上春樹についての話や、私の小説についてなど、ほぼあれのとおりの内容です。男性の方は「徳島で一番の村上春樹読者を自負している」とおっしゃっていました。ごちそうさまです、ありがとうございます。このような会話をですね、私の妄想のようにしてしまったことについてはたいへん申し訳ないです。これってだいぶ失礼かな。この方たちとの会話はとても楽しかったのは本当ですよ。最後も握手して別れましたし。それにもかかわらず、ですよね。私の年齢を聞かれて、明かしたら「若く見える」とおっしゃいまして、たいへんうれしかったです。この方たちには申し訳ないとともに、やはり感謝させていただきます。
 それで、なぜこのようにフィクションというか妄想を交えたレポートを掲載したのか、という点についてです。1度やってみたかったんだよ! 以前は、まったくのフィクション旅日記を掲載しようとしたことがありました。アメリカ旅行です。出発予定日の前日には「明日から行くよ」とまで書いたのですが、予定日になって事故がありまして、これはちょっと書けないな、と旅日記を断念しました。それからというもの、どうしてもこういうフィクションを交えたブログをやってみたかったのです。
 こういうブログを書いてしまうと、今後の「やくもとうずしおをがっつりと」の信用にかかわるし、これまでの内容まで疑われてしまうかもしれません。読者の反応がものすごく怖いです。でも、どうかご容赦いただきたいです。うわ、こいつ気持ち悪いやつだな、とか、そういう感じで済ませてもらえないでしょうか。
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 最後の最後に、マチアソビの総括というか徳島についての私なりの考えをさせていただきます。えらそうなことを言ってごめんなさい。ちょっと、考えですらないのですが。
 徳島は観光が弱いです。他県に比べると明らかに弱いです。毎日、大勢の人が訪れてくれるものがないです。香川にはこんぴらさん、愛媛には道後、島根には松江と出雲大社などがあるわけですが。徳島の場合は、大勢の人が来るのは渦潮があるものの、渦潮の場所が問題でして、関西のすぐそば、淡路島との間にあり、観光客は渦潮を観たらすぐに帰ってしまいます。徳島に入ってきてくれません。ほかの徳島の名所といえばうだつ、かずら橋、大歩危などがありますが、渦潮や他県のものに比べると弱いです。阿波踊りがあるかもしれませんが、これは年にわずか4日だけです。年中、大勢が来るものがありません。
 ないならば、逆に言えば、何でもできるということなんですよね。だからこそのマチアソビなのかなと思います。ただ、このマチアソビも年間にほんの何日かな、というところでして、やっぱり弱いのです。とにかく、毎日大勢が訪れるものが何かできないものでしょうか。何もないなら、なりふりかまわず、何でもやっていいと思います。良い案はないのですが。とにかく、徳島の振興で、良い手段はないのかな。
 観光だけではなくて、商業、工業、農業でもいいのでしょう。人が来ないなら、外へ売っていけるものを出せばいいのですが。すだちとか、その他諸々。徳島振興、何か良案はないですかねえ。なんだか、投げっぱなしですね。ううん。ごめんね。
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 というわけで、もし最後までお読みくださった方がいらっしゃれば本当にありがとうございます。もうね、前代未聞のフィクションを交えたレポートですが、何とぞ生温かい目で、これからもお付き合いくださることを切に願います。ページビューが減りませんように。
 お読みくださり、本当にありがとうございました。