ありのまま今日起こったことを話すぜ。
目の前で人が倒れたので救急車を呼んだら
その人は起きあがり、どこかへ去っていった。
何を言っているのかわからないと思うが
俺も何をされたのかわからなかった。以下略。
それでは詳細を話します。時間帯と場所は内緒にします。
私は歩いていました。某交差点で信号待ちをしました。すると、電動車いすに座った人がいました。その人は青になっても動かず、突然ドサリと車いすから落ちました。めっちゃびっくりして駆け寄りました。かばんを置いて「大丈夫ですか」と肩をたたきました。年配の男性です。返事がなくて耳を男性の口に近づけました。すると小声で「ありがとうございます」って。あ、この人酒臭い！ 酔ってるのかも。顔を地面にぶつけてケガしています。動きません。私も怖くて動かせません。
別の女性の方が携帯電話で救急車を呼んでくれました。ところがその電話をして事情を説明している間に男性は自ら起きあがって車いすに座りました。
すると女性が私に「代わってくださいとのことなのですが」と携帯電話を渡してきました。『どのような状況ですか』とセンターの人から聞かれて「起きて座ってる。酒臭い。酔ってるかも」と告げると『救急車は必要ですか』と聞かれて正直わからんから「わかりません」と答えました。すると『では一応救急車を送りますので着くまでその人をその場に居させてください』とのこと。
倒れた人は「救急車いらん、うんぬんかんぬん」と言って電動車いすで颯爽と走り去りました。女性が慌ててセンターに電話して救急車は来なくなりました。これはわずか5分くらいのできごとです。
ちなみに暑かったので女性のケータイを汗で汚してしまいました。女性はケータイをこっそり拭いていました。むしろそっちが事件です。
