やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

18きっぷと横浜をがっつりと 5号車


JR川越駅

JR川越駅から続く商店街。

川越の情緒ある建物。

川越の古い街並み。『蔵造りの街並み』

『時の鐘』
 『18きっぷと横浜をがっつりと』の旅もいよいよ4日目に入りました。3月15日月曜日、朝4時40分に起きました。疲れてものすごく眠かったはずなのに、旅となると起きてしまいます。朝起きて風呂入って荷物をまとめてホテルの1階に降りて時刻表を見つけて列車の時間を調べて部屋のカギを返して、南千住駅へ向かったのでした。
 南千住駅からJRで日暮里→赤羽→埼京線通勤快速→川越と移動しました。埼京線通勤快速、速い! 乗った電車は都心から離れていくしまだ7時前だしきっと客が少ないだろうと思ったのですが、全然そんなことはなく川越へ近付くにつれてどんどん混雑していくのでした。ぎゅうぎゅうです。川越はベッドタウンかと思いきや働きにいく人が多い街なんですね。
 15日と16日の予定を変更したことにより15日の宿泊が未定となりました。オーさんがそれを心配してくれて東海道線ムーンライトながらという夜行列車をケータイですすめてくれたのですが、今さら空席ないだろと思いました。でも直前になるとキャンセルが出て空席があるかもとオーさんがおっしゃるので川越駅みどりの窓口で調べてみるとやはり空席は無しでした。
 さてさて、埼玉県川越へ来た理由は、仮面ライダーWで撮影に使われているかもめビリヤードの建物を観に来たためです。川越といえば、思い出すなあ。大学のときの先生が、「島根県松江と埼玉県川越は江戸時代の石高がほぼ同じなのにどうしてこんなに発展のぐあいが違ってしまったんだろう」って。それは簡単です、東京に近いかどうかの違いでしょう。
 川越駅から川越の古い街並みがあるほうへ歩いていきます。朝まだまだ早いのでどの店も開いていないですが、二度と店を開けないようなシャッターがなさそうで、昼間はだいぶ活気がありそうな商店街です。通勤通学で歩いている人も大勢います。商店街がしっかりと生きている街はうらやましいです。
 この街並みを歩きながら昨日の後輩とのやりとりを思い出していました。その後輩をFとしておきましょう。私は川越で目的のかもめビリヤードを観たあとは国会図書館へ行く予定なのです。昨日、ライブ前にFへ「国会図書館行くからおすすめの本があれば教えて」というメールを送りました。すると返ってきたのは「(当ブログの記事を書く上で参考になるような)紀行文を閲覧すればいい」というメールでした。おいおい、仮にも国会図書館だぜ、もっと貴重な、もはや流通していないような本を教えてくれるのかと思いきや紀行文ですか。国会図書館で読むようなものじゃないな、と思ったのです。Fめ、さてはまた俺をちゃかしているのか、と「それはわざわざ国会図書館で読むようなものじゃない」と返しました。すると次にFから来たメールは「ハルヒ」って。涼宮ハルヒだと!? もう、やっぱり俺のことをちゃかしているなあと思ったのでした。あと、もしかして国会図書館をただの図書館だと誤解しているのではないかと思って「もしかして国会図書館を知らない?」とメールを送ったら「知ってるし、なぜそんなに怒っているのかわからない」と言われてしまいました。まあ、そりゃそうですわ。国会図書館へ行くのは私であって、おすすめを教えろと言われても何万冊もある中から何を選べばいいのかわからないのに困る、という話です。すまんすまん俺が悪かった、喧嘩してごめんなさい。
 川越の商店街を歩きつつ、Fとのやりとりを考えながら、少しニヤニヤしながら、これをどうやって脚色してこのブログのネタにしてやろうかな、と思ったのですが、結局こんな感じになりました。つまらんか、つまらんなあ。
 川越市の街並みについて川越市役所のホームページから文章を引用してきました。『川越には「蔵造りの町並み」が今も残っています。蔵造りは類焼を防ぐための巧妙な耐火建築で、江戸の町家形式として発達したものです。今の東京では見ることのできない江戸の面影をとどめています。平成11年12月には国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、平成19年1月には「美しい日本の歴史的風土100選」に選定されました。』蔵造りの町並みは上の画像4枚目です。
 川越は小江戸とも呼ばれていて、江戸時代の街並みを復元したり保存したりしているのです。それが目当てで大勢の観光客が来る観光地でもあります。
 上の画像5枚目にある塔のようなものは川越市役所のホームページによると『時の鐘』と呼ばれているものだそうです。これについても文章を引用してきました。『時の鐘は、寛永年間(1624年〜44年)に川越城酒井忠勝が、城下多賀町 (いまの幸町)に建てたものが最初といわれています。
現在の鐘楼は、明治26年(1893)に起きた川越大火の翌年に再建されたもの。 3層構造の塔で、高さ約16メートル。寛永の創建からおよそ350年間、 暮らしに欠かせない「時」を告げてきた川越のシンボルです。 現在、1日に4回(午前6時・正午・午後3時・午後6時)、蔵造りの町並みに 鐘の音を響かせています。
 平成8年6月、時の鐘は環境庁主催の残したい「日本の音風景百選」に選ばれました。 』
 実は、この街並みや時の鐘はもともと観る予定ではなかったのですが、かもめビリヤードを探しているうちに道に迷いまして、偶然見つけたものなのです。けっこう、街の中をうろうろしてしまいました。
 江戸時代の家屋もありましたが、大正から昭和前期のような建物もちらほらあり、また、近代的だけど周辺の街並みに合わせたような古いような新しいようなデザインの家屋もありました。いろいろな時代が混在している街並みで、どれかひとつの時代に偏っていることもなく、けっこう好感がもてました。ひとつの時代にこだわる必要もないですよ。こんな感じで、うまく混ぜることができれば最高です。

むらさきいものソフトクリーム

むらさきいもの餃子

旧鶴川座(かもめビリヤード)

かもめビリヤードの文字発見

旧鶴川座前には残念ながら車がいた。
 うろうろしているとむらさきいもを使った食べ物をちらほら見つけました。なぜ川越でむらさきいもなのでしょうか。むらさきいもといえば、沖縄のイメージがあるのですが。川越でも栽培しているのでしょうか。川越といえば、駄菓子が有名だと思いますけど、最近はむらさきいもでさらなる躍進を狙っているのでしょうかね。
 ある店先で地図を発見しました。その地図に従い、もともとの目的だったかもめビリヤードを探しました。すると、さっき通った道からすぐのところでかもめビリヤードを見つけたのです。
 撮影のとき以外は建物にカバーをかけているため、テレビで何度も観ていないとわからないようになっています。何かかもめビリヤードにまつわるものはないか探してみると建物の右手に『かもめビリヤード』と書いているではありませんか。また、建物の前の地面には白いチョークの跡がありました。
 かもめビリヤードとは「仮面ライダーW」の中での呼び名です。正しくは、旧鶴川座といって、芝居小屋なのですが、明治23年に建てられたものなのだそうです。
 さて、明治23年ということで、新事実が発覚しました。この旧鶴川座は上のほうで紹介した古い建物よりさらに古いのだそうです。最近ライブハウスとして活用されたらしいです。しかし、現在は撮影で使われているだけであり、新たな利用価値を探っているといったところでしょうか。ということは、上の古い建物について私は江戸時代と書きましたが、明治時代の間違いなのでしょうね。勉強しなおしたほうがよさそうです。
 今日、撮影しているときはこの建物の前に隣のやきそば屋へ商品を搬入しようとする車が停まっていました。その車がどこかへ動いてくれるのを待っていたのですが、まったくその気配がなく、結局車が画像に入ったまま撮影しました。
 川越はやきそばも新たな名物にしようとしているようなので、また来ることがあれば食べてみましょうか。この日は、まだ朝の9時ですから、どこの店もまったく開いていません。
 目的を達したところで、川越駅へ戻ることにしました。行きとは違う道を歩きました。すると、川越のアニメイトを発見しました。川越の聖地も攻略しようかと入店を考えましたが、まだ朝の9時すぎなので、開店を待っていられず断念しました。

西武鉄道本川越駅

西武鉄道の車両。

西武に乗り入れている有楽町線車両。

有楽町線桜田門駅
 川越と東京を結ぶ鉄道は、来るときに乗ってきたJRのほかに西武鉄道東武鉄道があります。ものすごく競合していますね。それで、東京へ戻るときどれに乗ろうか迷ったのですが、ここはひとつ西武鉄道に乗ってある程度西武鉄道を攻略しておくことにしました。去年は、西武球場へ行くために乗ったので、今日は残りの部分を少し攻略です。
 JR川越駅とは少し離れた場所に西武鉄道本川越駅があります。ここから東京方面へ向かいます。運賃表を見ながら、東京の国会図書館へ行くのに一番いい方法を考えました。
 本川越から所沢まで西武鉄道新宿線、所沢から練馬まで西武池袋線、練馬から有楽町線国会図書館へ行くことにしました。これで、西武新宿線を全線乗れることになります。やったね。
 所沢から練馬までは座ることができず、運転席の後ろに立って、鉄オタらしく運転席を見つめていました。すると、若い2人のうちの1人が「同業者だ。わかるんだよねえ」と言っていました。おいこら、思いきり聞こえてるぞ。もっと小さい声で言いなさい。「そうなの?」「運転席の後ろに貼りつくものなんだよ」いや、だから、聞こえてるってば。恥ずかしいってば。
 練馬から西武鉄道東京メトロ有楽町線直通の電車に乗りました。地下に潜って、池袋あたりの駅に停まったところで電車がすぐには発車しませんでした。後続の列車が遅れているため運転間隔調整するのだそうです。東京の鉄道はたいへんですな。昨日も電車に遅れが出ていましたし。それにしてもわずか数分の遅れを謝罪するなんて、日本の鉄道はすごいですよ。
 埼玉の川越から電車を乗り継いで東京メトロ有楽町線桜田門駅で下車しました。地下鉄のホームから地上に上がると、まず視界に入ってきたのが警視庁です。刑事ドラマではおなじみの姿がそこにはありました。
 桜田門も観ておきました。この奥には皇居や、皇居の石垣があります。門の近くには交番があり、我々の行動を鋭く監視しています。

皇居での衝撃画像を模写してみた。

桜田門

警視庁。

東京高裁。

東から観た国会議事堂。

国会議事堂玄関まで近づいた。

国会議事堂正面左側に衆議院

正面の、侵入者を跳ね返す強靭な棒。

国会議事堂正面右側に参議院

このあたりが永田町。

国会みやげあります。

国会図書館

納本の書類。
 さて、その門をくぐったところで、私は衝撃的な光景を目の当たりにしました。皇居の石垣に向かって何やらお祈りをしている年配の女性2人に出くわしたのです。これは格好のブログのネタができたぜ、と思いました。もちろんと申しますか、撮影してしまいました。でも、さすがにそれを掲載するのは絶対にまずいと考えられます。そこで、一部の方に何かこれをブログのネタにする良い方法はないかと尋ねたところ「絵に描いて、それを載せたらいいじゃん」というお答えをいただきました。なるほど! その手があるのか! 裁判の風景を絵に描いてそれを見せるのと同じ手法ですな。
 というわけで、私が撮影した画像をもとに模写した絵がこちらです。私は絵がたいへん苦手です。まともに描けるのはぶりぶりざえもんくらいしかないのですが、これってけっこううまくないですか? 画像をうまく表現できてると思うのですが。我ながらよく描けました。まあ、そりゃ、皆さんに比べたら下手かもしれないですけど、私の中ではだいぶうまいです。
 それで、絵の説明をします。この2人の女性は、靴を脱いでいました。地面に何かを敷いてその上に立っています。足元には靴とかばんがあります。そして、両腕を高らかに挙げて、何かを唱えています。何を唱えているのかはわかりません。聞き取れる位置まで近づくのはたいへん危険だと思いましたから。
 以前、某情報筋から、皇居周辺にはこういう人がいるんだよということを聞いていたのですが、まさか本当にいるとはねえ。いやはや、天皇大好きっ子はいるんですよ。いや、もしかしたら皇居に向かって邪念を送っているのかもしれませんけど。たぶん、皇居に向かって、皇族のありがたい力を分けてもらおうとしているのか、皇族に力を分けて皇族の繁栄を祈っているのでしょう。
 どちらにせよ、日本は神の国なのでした。おっといけない、神の国発言したら総理を辞めることになりますね。
 衝撃的光景を観たあと、桜田門から東京高裁へ移動しました。この東京高裁の建物も、ニュースではおなじみとなっていると思います。
 ちなみに、東京高裁と警視庁の間にある道路は国道1号線です。
 東京高裁の前ではパイプいすを置いて何かを抗議している人がいました。拡声器を使っているのですが、よく聞き取れませんでした。
 このあたりの道路を走っている車は黒塗りの大きな普通車が多いです。そのうちの1台には「総理官邸」の文字がありました。そんな車を、私は、信号のない横断歩道では歩行者が優先だからという理由で停めて横断歩道を渡ったのでした。あら、何かいい気分。
 道往く人々は、スーツ姿で、大きなカバンを持っています。国にかかわるものが入っているのでしょうね。
 スーツ姿の人も多いですが、警察官がものすごく多いです。交差点には数人の警察官がいて、我々を監視しています。また、それぞれの建物の入り口には警備員や警察官が立っているのです。たぶん、ものすごく安全な気がします。
 東京高裁を眺めつつ、外務省と総務省の間を歩いて、国土交通省の南側に出てきました。国土交通省の建物をちらりと覗くと、JTBがありましたよ。JTBというのは旅行代理店です。さすがは国土交通省ですね。もともと交通公社という公益法人JTBがいっしょだったのですが、JTBは民営化されて、交通公社の部分は今でも悪名高き公益法人のまま残っています。
 私が国土交通省を通り過ぎようとすると、5人ほどの黒いスーツに身を包んだ男性方が出てきまして、皆黒い大きなカバンを持っていました。国会のほうへ歩いていったので、もしかして議員への陳情か何かですかね。
 国土交通省の西側に出るといよいよ国会正面です。国会正面は公園があり、樹木が茂っているので、正面の道路に出ないと国会が見えてきません。
 その道路に出たところで、ようやく国会議事堂が見えてきました。
 国会議事堂近くの交差点で、警察官から突然「こんにちは」と挨拶されました。少し驚いたのですが、もちろん挨拶しかえしました。あいさつされて、あいさつを返すのは当たり前ですけど、こんなところで警察官からあいさつされるとびっくりします。
 もし、ここであいさつを返さなかったらまず間違いなく何かを企んでいる怪しい人物としてマークされてしまいます。
 国会入り口には、門があり、警備員や警察官や観光客が大勢います。正面に向かって左側に「衆議院」と書かれた門があり、正面に向かって右側に「参議院」と書かれた門がありました。なるほどねえ、こんなこと、全然知りませんでした。
 東京には何度か来たことがあります。でも、国会議事堂などの観光は今日が初めてです。
 この門に立っている警備員を衛視というそうです。それで、門の前にあるこの柱なのですが、こいつは優れ物です。自動で上下するのですが、私の記憶が正しければ時速80キロでトラックが突っ込んできてもこの柱は折れずに侵入を防ぐはずです。しかも、上下する速度は数秒しかかからないはずで、突然トラックが突っ込んできても柱がにょきと突き出してきて侵入を防ぎます。
 このあと、国会議事堂前からそもそもの目的である国会図書館へ向かいました。その途中で国会みやげを売る建物がありました。入ってみるとたいへんこじんまりとした売り場がありました。鳩山サブレとかありました。
 みやげを売る建物の向こうには観光バスの駐車場がありました。
午前11時、国会図書館に着きました。国会図書館とは、すべての書物が納められている倉庫です。貸し出しはしていません。館内で閲覧することができる本の倉庫です。
 どのようなシステムなのか知らなかったのですが、昨日14日にお会いしたオーさんから国会図書館についていろいろと教えてもらいました。無料で本を閲覧できるからまともな人間が少なくて雰囲気は良くないし怒鳴っている人もいる、ということで、少し緊張しました。
 まず、館内に入るとカバンなどをロッカーに預けなければいけません。私は筆記用具とノートとTETSUYA(私の所属している山陰大学しりとり研究会で作成した冊子)を持って館内へ入りました。改札口みたいなものがありまして、その改札口を通るにはカードを作らなければいけません。カードには番号が書かれています。ちなみにオーさんは通年使用できるタイプのカードを持っていて、昨日見せてもらいました。私は今日限りのカードを作りました。もちろんすべて無料です。
 まず、受付で「納本したいのですが」と尋ねました。そしたら納本できる場所をやさしく教えてもらいました。その場所へ行くと関係者以外立ち入り禁止とあって、本当に入っていいのか迷いました。思い切って入って、納本したいという旨を伝えました。すると、小さな紙を渡されました。納本受領書というものでして、納本をする責任者の氏名(今回は私の名前を書きました。山陰大学しりとり研の諸君には断りを入れず)と書名と冊数を記入しました。すると、納本の手続きはそれだけで終了してしまったのです。たったこれだけの手続きで、私たちのつくった本は国会図書館に永久に納められることになったのです。おや、びっくり。ちなみに、国会図書館法というものがありまして、作成した書物を国会図書館に納める義務があります。その義務を果たしました。(その後、国会図書館から手紙が来ました。詳細はこのアドレスへ。http://d.hatena.ne.jp/shiritori110/20100320/1269071052
 そのあとは私が個人的に閲覧したい本を探す作業に移りました。館内のパソコンで閲覧したい本を探し出し、閲覧したいという請求をします。画面をクリックするだけの簡単な請求です。受付には大きな画面があり、閲覧可能となればカードの番号が画面に表れます。エロ本などもあるようで、だからこそ国会図書館は未成年が入ったらだめなのですが、エロ本はとりあえず検索しませんでした。今は、それよりも小松崎茂とかの本を読んでみたかったのです。
 オーさんからは申請から本を受け取るまで時間がかかると聞いていて、時間をうまく使わないと損をすると言われましたが、思ったほど時間はかかりませんでした。受付職員(スーツではなく全員が楽な格好してる)の対応は良いです。本も裏のほうからベルトコンベアでせっせと運ばれてきました。本をせっせとあさりました。雑誌は別の建物にあり、そちらでは古い漫画を閲覧しました。
 今回学んだのは事前に読みたい本のリストを作っておくべきだということです。国会図書館の書籍検索は自宅からでもできますから。
 昼すぎから猛烈に眠くなってしまいました。貴重な時間なので次から次へと閲覧を繰り返していたのですが、眠気に逆らえず、国会図書館を出てしまいました。また来るぞ! とにかく、国会図書館はすべての本があるので楽しすぎますからね。おすすめです。それと、4月7日のニュースで国会図書館があと7年で満杯になるらしいです。何か対策立ててるのでしょうか。

有楽町線永田町駅

JR有楽町駅。

JR東京駅、地下ホーム。

この画像はたぶんJR戸塚駅横須賀線

JR国府津駅JR東日本東海道線からJR東海御殿場線へ。

JR東海御殿場線の車両。

JR浜松駅。

JR東海東海道線区間快速

名駅近くのカプセルホテル。
 国会図書館の中で寝てしまいそうだったので、しかたなく閲覧をやめて徳島に向けて帰ることにしました。濃紺のスーツを着た方々に囲まれつつ国会図書館裏の地下鉄有楽町線永田町駅へ向かいました。永田町駅から有楽町線で有楽町駅まで行き、JR線に乗り換えました。平日昼間の東京、これといって特別なことはないです。有楽町駅から山手線で北上して東京駅へ。東京駅から横須賀線に乗りました。東京〜横浜の横須賀線を乗りつぶすためです。横須賀線は巨大な東京駅の中でも地下にありますので少し面倒です。京葉線はもっと面倒ですが。
 さて、横須賀線の逗子行に乗りました。逗子といえば、先輩が「木村カエラがラジオで逗子市のネタで『ズシシ』という笑い方をしてた。よかったんだよお」とおっしゃっていたのを思い出します。この話を聞いたときどのように反応すればよいかわかりませんでした。それはさておき、私の乗った電車は品川を出て、神奈川県内に入り、川崎市内を走っていったのですが、ここでも眠くて寝てしまいました。すると突然急停車しまして、目が覚めました。『急停車して申し訳ございません。この先、新川崎と横浜の間で線路内に人が立ち入っているとの情報が入りました。安全が確保されるまで今しばらくお待ちください』だそうです。電車は駅を発車したばかりで、後ろのほうの車両はまだホームに接していましたが、『後方の車両がホームにおりますが、たいへん危険ですのでドアを開けたりいたしませんようお願いいたします。今しばらくお待ちください』だそうです。いったいいつまで待たされるのでしょうか。車内はものすごく落ち着いており、騒ぐ客はいないどころか新聞読んだり読書したりボケーッとしたりする客ばかりで、ものすごく静かでした。何分経っても車内に変化はなく、『現在別の車両が確認作業を行っておりますので今しばらくお待ちください』という案内が流れるだけでした。
 15分くらい経過したところでついに電車が走り始めました。しかしゆっくりでした。横浜に入ったところでようやく高速走行になりました。車内にはディスプレイがあり、CMや鉄道の案内が流れていました。成田空港方面でも事故があったらしく電車がたくさん止まっているようでした。東京はたいへんだな。
 戸塚駅横須賀線を降りて、東海道線に乗り換えました……と行きたいところだったのですが、横須賀線の遅延と成田空港の事故が重なって、東海道線の電車はいつまで経っても来ないのでした。別の路線の電車はいくつか走っていたのですがね。できれば今日中に名古屋まで行って宿泊したかったのですが、このままではそれが不可能となってしまうかもしれません。
 東海道線の電車が来ました。しかし、その電車は平塚までしか行きません。私は平塚よりさらにその先の国府津まで行きたかったのですが、とりあえず平塚まで乗りました。そのあと平塚から国府津へ移動して、国府津で再び乗り換えたのでした。国府津駅東海道線御殿場線が接続する駅です。御殿場線JR東海の縄張りです。いよいよJR東海の領域へ入るのでした。ちなみに東海道線は全線(本当は美濃赤坂の支線に乗ってません)乗ってるので今日は御殿場線乗りつぶしを目指します。だいぶ寝てしまって、起きたら外は真っ暗で静岡県御殿場付近でした。御殿場線電車は沼津に向かって走りますが、沼津が近付くにつれて乗客が増えて、けっこう混雑しました。沼津が都会であり、郊外から都心に向かって走っているのにもかかわらず乗客が増えるとはどういうことでしょうか。夜ですから本来なら都心から郊外へ帰宅するほうが混むはずですが。
 沼津に着くと、再び東海道線静岡県内なのでJR東海の縄張りです)に合流しました。浜松まで向かいます。JR東海の電車は、車掌が大声を出しますね。駅に着くたび「乗降終了!」とか他にうんたらかんたら叫ぶのです。笛も吹きますけど、ピッ! ピッ! ピーッ!と丁寧に、大きな音で三度しっかり鳴らしています。たいへんだな、東海は。浜松駅に到着すると乗り換えに20分以上の余裕がありまして駅の外へ出ました。大きな街ですね。アクトタワーという高さ200メートルの超高層ビルもあります。駅の中では殴り合いの喧嘩がありました。駅員が急いで電話して、しばらくすると警備員3人がゆっくり歩いてきました。もう喧嘩してる人は逃げてしまいましたよ。歩いてくんなよ……走れよ……。
 21時20分、浜松発大垣行の区間快速です。ここからいよいよ本日最後の電車に乗って名古屋へ向かいます。車内は制服の生徒さんがかなり多いです。8人くらいの女生徒さんがキャッキャッと会話しているのですが、いまいちその会話に入りきれていない娘さんがひとりいました。何かを引いたとかいう話になったのですが、そのひとりが聞き逃したのか、「何引いた?」を10回くらい連呼していました。だれも反応していませんでした。さらに「ここ、どこ?」と連呼したのですが、それに対しても誰も反応しませんでした。それでもこの娘さんは会話に混ざろうとしているのでした。しっかり相槌打ってましたよ。
 女の子たちが降りて、次の駅くらいで男性が乗ってきたのですが携帯電話でしゃべっていました。「おれのためにサラ金で借りてきてくれるやつなんておらんよな」だってさ。おいおい、深刻ですな。
 車掌の案内放送がカラオケとか宴会とかのときのマイクみたいにキーンってなりました。こんなことが電車でもあるのですね。ダイヤの乱れで2分遅れですってよ。2分くらいどうってことないです。名古屋まで行けるのは確実となりましたから大丈夫! いよいよ名古屋です、浜松から乗ってきた区間快速を降りて、泊まるところを探すとしましょう。昨日からの急な予定変更だったので名古屋での宿泊先は調べることができていませんでした。でも、名古屋だしきっとどうにかなるよ! 
 ところが名古屋はびっくりするくらいの大雨だったのです。既に23時、けっこう焦りましたよ。うわああってなりました。傘もないし。屋根づたいにサササと移動していきました。どこか泊まれそうな場所を探して。なんだか名古屋駅周辺の地名は名駅というのですが、名駅の南なら泊まれそうな気がしたので屋根から出ないように歩きました。土砂降りですから。ところが大きな交差点となり、屋根がとぎれました。うわあ、これまでか! と思ったそのとき、カプセルホテルの文字が見えたのでした。やったああああああ、助かったあああああああ。23時30分。電車を降りて30分くらい探して、見つけたのでした。
 卒業式のあとにあった卒業パーティで手に入れた1000円の商品券と現金3000円を使ってカプセルホテルに泊まりました。ありがとう、1000円の商品券。いろいろ助かりました。
つづく。