やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

東京と埼玉をがっつりと その8

前回までのあらすじ 水樹奈々ファンの私、裏表野良猫は7月5日、ついに西武ドームへやってきた。あれやこれやとあって、長い間待ち続けたLIVE DIAMONDが始まった。ピッチャー水樹奈々が巨大スクリーンに登場!

7月5日(日)16時16分。
 舞台中央の白い球体から飛び出た水樹奈々、ここで一気に私のエンジンが爆発しました。ガンガン踊っていきます。体がライブに反応し、動きます。
 最初から驚かされました。1曲目が、ミラクルフライトだったのです。近年ではだいぶ珍しくなった曲ではないでしょうか。私は新参なので詳しくは知りませんが、以前のライブではよく歌われたものと思われます。2曲目アオイイロ、これは私もよく知る歌です。ますますノリノリです。3曲目はまさかのまみむめもがちょ! 新参の私ですが、知ってるよ! というわけで、1曲目は新アルバムの1曲目であるMARIA&JOKERが来るだろうと思っていたのです。だって、この曲は「READY FOR ACTION!」で始まるのですよ。「ARE YOU READY?」ですよ。大方の予想はこれで決まりだったわけですが。すっかり裏切られました。
 さて、このように詳細なライブレポートをしていきたいわけですが……。実は、ライブ中の記憶があまり残っていないのです。少ない記憶を集めて、ライブレポートをやって、「東京と埼玉をがっつりとその8」を完成させたかったのですが。その8を書き渋っていたのはこのあたりにも原因がありまして。いや〜、どうしようねえ。とりあえず憶えていることをお届けしますね。
 私のすぐ前にいるおまえ、そう、おまえだ! ヲタ芸やめろ! いや、やってもいいけど周りに迷惑かけんな。おまえの動きがでかすぎて隣や俺に体が当たってるんだよ! このヲタ芸野郎はですねえ、水樹奈々のほうを見ることなく、曲に合わせて激しいヲタ芸を繰り広げているのです。そいつは小太りなのですが、曲の途中であっても座って大きなペットボトルの茶をゴッキュゴッキュと飲み始めるのです。水樹奈々に興味あるのか、ヲタ芸だけをやりに来たのか、なんかイライラしました。
 私の後ろ斜めにいるおまえら、そう、おまえらだ! 私語やめろ! MCのときぺちゃくちゃしゃべってんじゃねえよ! 今はライブという名の授業中なんだよ、私語をやるなら西武ドームから出ていけ! てめえらの私語がうるさくてMCが聞こえねえ!
 他に気になった点はいくつかあります。それは、西武ドームは音が悪いということです。音が割れているというか、舞台のほうと、私のいる後方とは音がズレて聞こえているというか。MCがはっきり聞こえないこともありました。何より残念だったのは、新アルバム曲「悦楽カメリア」です。和風ロックということで、和太鼓の集団が登場しまして、激しい和太鼓が披露されたのですが。音がズレて聞こえるもので、ひどかったのですよ。事前の情報で音が悪いと知っていましたが、本当に悪いです。西武ドームは有名なアーティストによるライブで使われていますが、こんなものでよいのでしょうか。
 もうひとつ気になったのは。バックスクリーンの時計です。野球場には当たり前のようにある時計です。こいつが、今何時なのか知らせてくれますが、舞台を見てると必ずこの時計が視界に入ります。それで、今何時なのかわかってしまうのです。時間を忘れて入り込んでしまいたいのですが、そうはさせてくれませんでした。以前の会場では、ライブ中、時計が消されていたりしたのですがねえ。
 今回のライブ、私がファンになる前の曲と新アルバムの曲が中心となりました。それには関係なく私はひたすら腕を振り上げて、声出せるところは腹から声を出して、のどをつぶしていました。水樹奈々のライブってやたらとジャンプすることが多いのですが、私も飛べるだけ飛んでおきましたよ。
 バックスクリーン下の舞台からバックネットまで花道がつけられました。これは、風船みたいに膨らませたものの上に板をつけることで出現した花道です。ライブの前には無いのでした。舞台の水樹奈々に夢中になっていたらいつの間にか出現していましたよ。めっちゃ後ろのほうの座席だったのでかなり諦めていましたが、まさか、すぐ側まで来てくれるなんて。私の席、すごい! 最高! 肉眼でしっかり見える!
 そのあと、さらに驚きました。水樹奈々が私の頭上を舞ったのです。私の座席があるアリーナFの隣にはなんとはしご消防車のはしごみたいなものが隠されていまして、水樹奈々が立ち上がったはしごの先のかごに乗り、私の頭上を通過したのです。口をあんぐり開けて水樹のおしりを見つめていたのでした。パンツは見えてないよ! やってくれるね! 魅せてくれるね! ライブ最高だね! 私の席は神席でした。
 とは言っても、基本的に水樹はバックスクリーン下の舞台にいるわけです。そこは、私の席からだと米つぶです。それに、私の目の前に何千人ものファンがズラーッといるわけです。そいつらの黒い頭の向こうに水樹らしき米粒がいるのです。私はまだ背が高いからどうにかこうにか見えるのですがねえ。
 米粒の水樹をスクリーンに映し出していただきたいのですが、舞台上の水樹ではなく、PVやらライブのために作ったであろう映像が流されたりするのです。そういうのはやめてほしかったなあ。
 史上最長のライブになると言われてて、まだまだ続くぜ、と思っていましたが、いつものように、いつの間にか最後の曲が来てしまうのです。もう、がっくり来るんだよなあ。終わってしまうのか〜、って。
 その最後の曲に入る前なのですが、なぜ最後に「夢の続き」なのかを水樹が説明するのです。水樹の父親が最近になって亡くなっているのです。水樹がこうして大舞台に立てるのは父親のおかげであって、厳しく優しく育ててくれたのですが、ねえ。泣いてしまうわけですよ。父のためにつくった曲だから、ここで歌うというのですが、ねえ。
 私は、今日のLIVEで思いっきり楽しんでいこうと思って、ずっと楽しみにしていたのに、最後に泣かれたりしたら、こっちは意気消沈です。こういう水樹の行為ははっきり言って自慰にしか思えないのです。もっとファンを楽しませてほしいのに。泣かれたりしたらどうしていいやら。大勢のファンは「がんばれ」とか大声出して励まそうとしているけど、そうじゃないだろう、と思うのです。他のファンはどう思っているのでしょうか。まあ、私と同じ考えのファンはいないだろうなあ。個人的な意見ということで、忘れてください。
 まあ、でも、アンコールがあるわけです。のどをからしてアンコールを叫んで、「夢の続き」の空気はどこへやら。再び激しく暴れるのでした。本当に最後の曲は、驚きました。DISCOTHEQUEですよ。この曲は、最初、新アルバムに入るはずでした。ところが、この曲を作詞した園田という輩が大麻をやっちまったとかで逮捕されて新アルバムは発売延期です。私を含めて怒り爆発でした。ということがあったにもかかわらず、DISCOTHEQUEが最後の最後に来まして、私も周りもドーム全体が全力でちゅ〜るちゅ〜るちゅるぱやっぱ〜!をやりました。
 つづく。