やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画鑑賞感想/アフタースクール/ラディウス/地球へ2千万マイル

アフタースクール

2007年 監督:内田けんじ

 クライマックスの展開ができすぎなのでちょっとついていけません。学校で孤立していた者は結局自己責任だというのですが、ひどい答えをこの作品は突き付けてきましたね。

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ラディウス

2017年 監督:キャロライン・ラブレシュ、スティーブ・レナード

 男の周りでヒトや動物がバタバタと死ぬ映画です。15m以内に近づくと目が白くなってすぐ死にます。その原因は……宇宙から放たれた謎の落雷を男が浴びたから……では、その雷は何だったのでしょうか。わかりません。

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地球へ2千万マイル

1957年 監督:ネイサン・ジュラン

 もともと白黒映画だったのですが、2007年にカラー処理されました。イタリア語と英語が交錯しているように聞こえます。着ぐるみでやればいいのに、ハリーハウゼンの技術で怪物が動きます。みんなの好きな馬が出てきますよ。

映画鑑賞感想/オーディション/ブロークバックマウンテン/ザ・ピーナッツバターファルコン

オーディション

1999年 監督:三池崇史

 音だけで見せるのはいいんじゃないですか。夢なのか現実なのか、ごちゃまぜにされているあたりも不穏でよろしいんじゃないでしょうかね。

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ブロークバックマウンテン

2005年 監督:アン・リー

 手が出るのが早すぎるのでもっと落ち着いてほしいなと思います。どいつもこいつもすぐ殴る蹴るの暴力ですよ。カルシウムが足りないんじゃないですか。

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ザ・ピーナッツバターファルコン

2019年 監督:タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ

 タイラーの言うことも、エレノアの言うことも、どちらも一理あります。クライマックスの流れは最高じゃないですか。そこへ至るまでのロードムービーも最高じゃないですか。この映画はおすすめです。

映画「ニトラム」鑑賞感想

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2022年3月日本公開

監督:ジャスティン・カーゼル

脚本:ショーン・グラント

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あらすじ:1996年豪州タスマニアで起きた銃乱射事件をもとに描く。ニトラムという蔑称で呼ばれている青年は両親と暮らしている。彼の行動は両親や地域を悩ませていた。ある日、ヘレンという女性と出会い、同棲するようになった。ところが、その同棲は悲劇とともに突然終わり、彼は銃の収集を始めた。そして、事件は起きるのだった。

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 オーストラリアで銃が出回っていることは全然知りませんでした。この事件をきっかけに豪州政府は銃を一掃し、規制したのですが、現在規制前よりも銃の数は増えているようです。なぜなら登録さえすれば所持できるからだそうです。

 さて、豪州の抱える銃問題は置いておきまして、ニトラムと呼ばれる青年についてなのですが、なんというか、不快でした。青年に対する理解の無さが事件の引き金となりましたが、だからといって青年の両親も育てる限界を超えていたわけです。

 スタッフロールに入る直前の母の様子は、その限界を表しているように思われます。

 銃を規制することは本当に大切なのですが、青年を守る仕組みも社会全体で作らなければいけませんでした。とはいえ、守る仕組みが失敗した結果はアメリカ映画でよく見られます。

 この不快さは、どうしたものでしょう。

映画鑑賞感想/MUSA 武士/雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/ロックアウト

MUSA 武士

2001年 監督:キム・ソンス

「小娘ひとりのせいで地獄だ」、と敵将がおっしゃいますが、本当にそうです。ひたすら無駄死にです。終始無駄死に、一貫して無駄死に、無駄死にしかありません。いったい何をやっているんだ、彼らは。

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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

2015年 監督:ジャン=マルク・バレ

 壊れすぎです。ここまで壊れることができますか。家の解体が楽しそうだというのは同意します。

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ロックアウト

2012年 監督:スティーヴン・セイント・レジャー、ジェームズ・マザー

 リュック・ベッソンは一言多い男キャラが好きなんですかね。あと、宇宙で音がしています。リュック・ベッソンの宇宙です。ていうか、リュックベッソン監督作品じゃないんですか、これ!? マジかよ!

映画鑑賞感想/監獄の首領/ホッタラケの島 遥と魔法の鏡/空の青さを知る人よ

監獄の首領

2017年 監督:ナ・ヒョン

 韓国さんは面白い映画を作りますね。BGMが新しき世界っぽいです。この人、すべてが終わって出所したとして刑務所に逆戻りなんじゃなかろうかと思いきや、案の定実刑は免れないと言われてしまったじゃないですか。

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ホッタラケの島 遥と魔法の鏡

2009年 監督:佐藤信

 子供がおもちゃをすぐ飽きて捨てるのは、子供として当然のことなのでそれを悪いこととして描いている本作はあまりよろしくありません。オトナが物を大切にしないことを責める内容にするべきです。あと、カメラアングルのおかしなパンチラアニメでした。

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空の青さを知る人よ

2019年 監督:長井龍雪

 13年前のシンノがいなかったらどんな話になるんだろうなと思いながら見ていました。それはそれとして、現在のシンノとアカネがどんなゴールを見せてくれるのか、アオイがどうやって姉を解放するのか、見どころでございますな。

映画「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」鑑賞感想

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2022年4月日本公開

監督:パトリック・ヒューズ

脚本:トム・オコナー、フィリップ・マーフィ、ブランドン・マーフィ

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あらすじ:以前コンビを組んだことのあるボディガードのマイケルと殺し屋のダリウス。ダリウスの妻であり詐欺師のソニアがダリウス救出をマイケルに依頼してきた。そのことにより、3人は欧州全域を襲うテロ計画に巻き込まれる。果たして彼らは欧州を救うことができるのか。

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 前作は見ていません。だけど、だいたい大丈夫です。

 何をどうすれば何がどうなるのか、よくわからないところがあります。だけど、もうひとりの観客が笑っていたので、なるほど今の場面は笑うところなのかと理解することができました。ありがとうございます、もうひとりの観客さん。

 大勢死にますが、悲壮感がなくてたぶん楽しい映画です。クロアチアがかわいそうなことになっていました。

映画「N号棟」鑑賞感想

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2022年4月公開

監督、脚本:後藤庸介

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あらすじ:岐阜県某所にある団地はポルターガイスト現象が多発してメディアに取り上げられたこともあった。啓太が自主製作映画のためにその団地をロケハンするというので元カノの史織もロケハンに同行した。啓太が今付き合っている真帆と3人で団地を見て回ろうとしたが、廃墟になっているはずの団地は住民が大勢いた。ロケハンではなく入居するための下見に来たと咄嗟に嘘をついて、見て回ると奇妙なことが起きるのだった。

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 岐阜県富加町公営住宅で1999年から2000年にかけて起きた事件をモチーフにしています。当時はメディアに取り上げられていましたが、解明されていたはずで、なんだそういうことかという内容だったはずです。すみません、うろ覚えです。今作では茨城県つくば市の大型団地で撮影しているので実際の団地とはだいぶ異なります。

 さて、今作は、ちょっと意味が分からないものになっています。主題は、「生と死」であり「死を恐れるな」ということです。団地の住民はカルト集団みたいなものになってしまいました。どうしてわけわからんカルトじみた内容にしてしまったのでしょう。普通の心霊がポルターガイスト現象を起こす恐怖映画に仕立ててくれればよかったのです。主人公の史織も意味のわからない行動を取ります。まるで彼女だけがまともであるかのようなお話の進め方ですけど、彼女もなかなか行動原理のわからないことになっています。史織はどうしてそんなに知りたがりなのかしら。