やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「スパイダーマン:スパイダーバース」(吹替)鑑賞感想

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2019年3月公開

監督:ボブ・ベルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン

脚本:フィル・ロード、ロドニー・ロスマン

音楽:ダニエル・ベンバートン

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あらすじ:マイルス・モラリスはある日放射性のクモに噛まれて体に異変が起きる。彼の目の前でスパイダーマン=ピーター・パーカーは殺され、マイルスはピーターから現状の打開を託された。異なる宇宙からやってきたスパイダーマンたちと合流したマイルスは自身の能力に苦しみながらもピーターとの約束を守ろうとする。

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 まさかスパイダーバースで泣くとは思いませんでした。Bと別れる場面です。あれは泣かずにいられません。どうか皆さんもぜひご覧ください。諦めと老いがあり、若さがあり、あらゆるものが交錯していく本作でヒーローのバトンタッチがありました。泣くしかないでしょう、こんなものを見せられたら。

 みんなの好きなものが満載なんです。

 アカデミー賞を受賞したからって本当に良作かどうか怪しいもんだなと思いましたけど、こいつは良作です。間違いありません。

 ただ、3D映画をメガネ無しで観ているときのような絵がずっと続くものですから、それだけは少々疲れました。見づらくて困りました。

 それにしても、ツイッターでRTされてきたツイートを拝見いたしまして、ごもっとも!と思いました。それはペニーです。日本アニメの萌え要素そのものがスパイダーバースで展開されるとは、まさかです。おっしゃるとおりです。

 ヒーローって……たいへんだよね……

映画「映画ドラえもん のび太の月面探査記」鑑賞感想

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2019年3月公開

監督:八鍬新之介

脚本:辻村深月

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あらすじ:のび太ドラえもんに懇願して月面にうさぎを誕生させた。そのことを異星からやってきた少年に目撃される。やがて、それは地球の危機へと発展する。

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 毎年恒例のドラえもん映画がやってきました。ところが、ドラえもん映画が公開されていない年があるのですね。調べてみると2005年でした。ちょうどリニューアルしていたときであり映画公開がなかったのでした。へー、なるほど。

 ルナがかわいいということ以外、これといった印象が残らない作品でした。まず、長い! 110分は長いです。100分未満に抑えていただきたい。

 とはいえ、毎度同じことを言っているような気がしますが、子供としてやりたいことをやってくれているわけですよ。のび太が月面に築いた世界は、きっと誰もが、違う形であれ想像したことのある世界だと思うわけです。その点だけはドラえもん映画の良いところでしょう。

 次作はまたまた恐竜をやるようです。ネタ切れでしょうか。スーパー戦隊といい恐竜多すぎでございます。何か新しいネタはありませんか。

映画「グリーンブック」鑑賞感想

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2019年3月公開

監督:ピーター・ファレリー

脚本:ニック・バレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー

音楽:クリス・バワーズ

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あらすじ:しばらくの間仕事のなくなったトニー・リップはドクター・シャーリーに8週間雇われることになった。黒人ピアニストのドクターはトニーの運転する車で南部を周り、白人相手にコンサートを開いていく。

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 3月2日に鑑賞して、ブログへ感想を書く暇がなくてこんなことになってしまいました。

 あれから、やっぱりケンタッキーが食べたくなったり、もちろん食べてみたり、食の影響は受けました。

 シャーリーの立場が特殊です。金持ちの成功した黒人であり、南部の黒人とは全然違います。トニーも白人とはいえイタ公として少し差別を受けたり、裕福ではなかったり、そんな2人はお互いを理解するというよりも理解できないけどどんな人間なのかを知ることによって友情を深めていくという物語になっていますね。

 理解なんかできなくていい、知ることが大切なわけです。

 ただ、少し気になったのは孤独なシャーリーがお連れのバイオリニスト2人と絡む場面がほぼないことです。お連れの白人2人が楽しそうに酒を飲んでいる場面を2階のバルコニーから眺めているシャーリー、そんなシャーリーがお連れ2人といっしょに飲み食いする場面はそのあといっさいありませんでした。

 それにしても、トニーが運転していた車についてですが、1962年なのにパワーウインドウですし自動アンテナもついているのですよ。当時そんなものが既にあったのですか。あと、たばこ吸いすぎです。たばこを吸う場面が映画から消えたなあと思っていたらこのトニーでございます。

 最後に、ピザLサイズを食べたりホットドックを26個食べるトニーが2013年まで生きていたなんて、うらやましいというかなんというか、食べ過ぎは体にいいんですね。これは安心しました。

食べログ百名店ラーメンWEST

 食べログには百名店というものがあります。ラーメン百名店のほかピザやうどんや焼鳥などいろいろあります。

 その中で百名店ラーメンWESTの100店舗すべてに行ったということで、食べログからお祝いをいただきました。ありがとうございます。

 ラーメンWESTの範囲は沖縄県から三重、滋賀、福井、石川、富山までです。愛知、岐阜、新潟から東はラーメンEASTでして、東京だけはまた別になっています。

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映画「翔んで埼玉」鑑賞感想

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2019年2月公開

監督:武内英樹

脚本:徳永友一

原作:魔夜峰央

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あらすじ:通行手形がなければ東京都に入ることのできない埼玉県人。虐げられる彼らの逆襲が、米国帰りの麻実麗によって始まる。

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 原作未読です。

 まあ、なんといいますか、東京も含めて坂東の田舎もんが内輪で揉めているに過ぎないなあと思うわけでございます。

 それにしても市川、我孫子、柏、野田、春日部、熊谷、大宮、浦和、所沢などなどの地名ネタが埼玉県人や千葉県人以外に理解できるのか、伝わるのかという問題があります。ところが、野田とか所沢とかで我ら徳島県民の集まっていた場内は笑いが起きていたので、どうやら伝わっていたようです。池袋ネタは笑えます。大宮与野浦和ネタも笑えました。群馬ネタが出てきますが、まったくネタにされない栃木とほとんど触れられない茨城は眼中にないということですね。

 劇中の、現代パートはいらないんじゃないかと思いました。現代パート無しでやってほしいです。

 あと、赤城乳業は群馬だろ!と思ったのですが、調べてみると埼玉でした。赤城なのに埼玉とはいったいどういうことでしょうか。 美人の輩出が多いという千葉ですけど、千葉ってその昔は阿波から移住した人が多くて、千葉の美人率の高さは徳島のおかげですからね。感謝せえよ、坂東もん。

 それにしても埼玉ってほんとに何もないですよねぇ。秩父とか観光地になりそうなポテンシャルがありそうなのにすごく中途半端ですし。うどんで香川に喧嘩を売りましたけどお話になりませんよ。さいたま市という名前が誕生したときは本当に心底がっかりでした。うちのほうもつるぎ町はダメですけどね。

映画「アリータ バトル・エンジェル」(MX4D3D吹替)鑑賞感想

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2019年2月公開

監督:ロバート・ロドリゲス

脚本:ジェームズ・キャメロン、レータ・カログリディス、ロバート・ロドリゲス

原作:木城ゆきと銃夢

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あらすじ:空中都市ザレムが投下するごみはアイアンシティが日々処理している。その中からイドは人間の脳を持つサイボーグを見つけ出した。修理して、自身の娘の名前を与えた。新たな体を得た彼女は、自身の秘密に近づき、そして、その秘密を追う者たちに狙われる。

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 今回ばかりは原作未読ではありません。珍しいこともあるもんだ! どんな映画を観ても原作未読なのが小生の売りでございますからね。売りはおかしいですけども。

 銃夢を読んだのは2000年です。調べてみると全9巻は91年から95年に刊行されていたのですね。何やらラストオーダーという続編があるみたいで、そのために結末が変わっているようです。

 さて、今作の原作との違いについてなのですが、まず主人公他人物名です。そもそも原作が英語版として刊行された時点で人物名が変えられています。

 まあね、原作について語ることができるのはこの程度でして、再読した上で映画を観たかったのですがその機会を得られないままとなっております。原作の記憶はもうめちゃくちゃですよ。ノヴァ博士の「うーん、おいち!」くらいしか記憶にありませんからね。あとは、ガリィの体が戦いのたびにやたらめったら破壊されていたような気がします。無事だったことなんてほんのわずかだったのではありませんか。

 さらりと原作のあらすじを漁ってみたのですが、けっこう違うんじゃないかなと思います。バーサーカーボディを得るきっかけが特に改変されているのではありませんか。

 さて、今作についてはですね、アリータの目です。サイボーグとはいえ、アニメみたいな目の大きさになっています。それが予告のときから違和感がありました。現実の世界では違和感があるため、そこも現実の大きさに合わせてほしかったのですが。観終わるまでずっと違和感がありました。アリータのキャラは魅力的です。

 とはいえ、映像のすばらしさは言うまでもありません。パンツァークンストも含めた戦闘の映像がすばらしいものです。劇中はサイボーグが次から次へと破壊されていきますけど、これが人体なら残酷描写となります。サイボーグだからここまでやれるんだろうなあと思います。生身でなければここまでやっていいのかという問題はありますが。

 その破壊されていくサイボーグ問題については、劇中で断罪しています。ヒューゴがそうです。サイボーグを破壊して部品を奪って売っていたわけですが、そのサイボーグに恋をしました。そのヒューゴに対する断罪がなかなか強烈でございませんかね。自分もサイボーグになるわけで、そのあと破壊されてしまうわけで。その一連を目の前にしていたアリータが最も哀れでしょうね。

 まあ、体なんて、器でしかないのかもしれません。

 次回、「おいち!」を劇中で見ることができるのか、続編を待て!