2024年3月日本公開
監督:フランク・カルフン
オリジナル脚本:ダビ・R・ロサダ、ルベン・アビラ・カルボ
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あらすじ:深夜の長距離ドライブで立ち寄ったガソリンスタンド、運転手の彼に頼まれたものを買おうとしたが、店の外から狙撃されて重傷を負った。異変に気付いた彼が店内に入った瞬間頭を撃ち抜かれてしまった。店内には店員の遺体、そしてトランシーバーがあり、そこから狙撃手の声が聴こえてきた。生きる方法を探るが、果たして。
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神はいない。
面白かったです。店内に入ってきた夜勤男の場面が特に最高でした。ドキドキがたまりませんでした。そのドキドキが最後まで持続したかというと、ちょっと足りないというのは正直なところです。ただ、それもちょっと足りない程度ですからね。
95分という上映時間ですが、監督は短くするための努力をしているそうです。ここに神がいました。100分を切ると本当にすばらしいですね。神ですね。
犯人がしゃべりすぎるという批判が多い本作ですが、しゃべる内容と本作の帰結がつながるのでおしゃべりは必然でした。犯人の言っていることに同情の余地はないとは言えないけどだいぶ同情できないし、社会への怒りを無関係の人々にぶつけているのも質が悪いやつです。遠距離からの狙撃なので、犯人の言っているように安全なネットの世界で文句を垂れるやつと同じです。
狙撃されるアリスにも悪いところはあるのですが、他人に迷惑をかけるような悪事ではありません。他人に迷惑をかける悪事だったとしても狙撃していいわけないし、ネットで誹謗中傷していいものではありません。
トランプ支持派やら反ワクやらの連中は無関係の人物を殺す狙撃手と同じというわけでございますよ。おーこわ。